■小堀の渡しと神栖の狼
今回のキャンプは、茨城。神栖市営 日川浜キャンプ場です。
荷物を減らそうと思うのですが、これも必要・あれも必要と増えるばかりです。
出かける前に家族サービスと、燃えるを捨てていたらまた出発が遅れました。・・・
柏を抜け、我孫子に入ります。
寒い!防寒対策はしたのですが、それでも肌刺す風の冷たさに悴みます。
途中、「祝箱根駅伝出場:中央学院大学」の横断幕を見かけました。
もう師走も中頃、そんな話題になる時期です。
ソロキャンプも今年最後になりそうだと考えながら、利根水郷ラインを走ると、気になる看板が目に入りました。
「小堀の渡し」の看板です。先に運航中ののぼり旗がはためいています。
興味が湧いてバイクと止めます。こんな風に寄り道をするのも一人ツーリングの良いところです。
土手に上がると、見渡すと川沿いに船小屋らしき建物が見えました。
船着き場まで行くと小さなボートとような渡し船が停泊しています。乗船客の姿はありません、。
船小屋に立ち寄ると、年配の船頭さんとご近所の友達らしき方が話をしています。
「こんにちは」と声をかけ、小屋の中をのぞかせてもらいます。
料金は200円。1時間ごとの運航のようです。
話を伺うと、元々この辺りは利根川が蛇行しており水害が多かった為、約100年前、河川の改修工事を行いました。
工事の結果、この小堀地区は、取手から川の反対側の我孫子市側に、飛び地として残ってしまい、小堀の渡しは、この地区の人(主に学生)を取手側に運ぶために運航されるようになったとの事です。
その後バスが運行されるようになり、もう学生はほとんど乗らなくなった。と寂しそうに船頭さんは教えてくれました。
「乗っていくかい」との誘いの言葉に少し悩んだのですが、またの機会にさせてもらいました。
川沿いを走ると土手の上に自転車に先導されたランナーの一団が走っています。
まるでテレビドラマの風景のようですが、中央学院大学の陸上部でしょうか?駅伝頑張れとエールを送ります。
途中の渋滞と寄り道で予定をずいぶん遅れて神栖市に到着です。
神栖に入るとほんの100m程で第一の目的地「サーキットの狼ミュージアム」です。
サーキットの狼は、私が子供の頃、少年ジャンプに掲載され、日本中にスーパーカーブームを引き起こした漫画です。
あの頃の私は、スーパーカーを見るために、学校帰り国道の歩道橋の上に何時間も立っていたものでした。
神栖にミュージアムがある事は知っていたので、何かの機会に立ち寄りたいと思っていので楽しみです。
開館は土日と祝祭日。入館料は大人800円
館内には、20台ほどのスーパーカーがところ狭しと並んでいます。まるで、少年時代に戻って、漫画の世界に入ったような興奮を感じます。ただしばらくすると、まばらな人影のせいか、過ぎ去った熱狂の日々を思い出す、夕暮れ刻に佇むるような不思議な感覚に襲われました。
この寂しさは、なんだろう。当時、世界最速を争ったスーパーカー達も、走る事を止め、今やビンテージカーの仲間入りし、その姿をミュージアムに置くからでしょうか?
それとも、あの頃「僕も大人になったらスーパーカーを買うぞ」と思っていたのに、大人になったら「簡単に買えないから、スーパーカーなんだ」と気づかされたせいだろうか?
そんな事を考えながら、建物を出てSRに向かいます。