■双葉町・遠い夜明け
浪江町を出て今回、帰宅困難が解除になった双葉町の駅前周辺に向います。
解除になったエリア以外は依然封鎖されています・
解除エリアに入りますが、もちろん人影はありません。
人が住まないと家が荒れるという言葉を実感します。
消防署もこの有様で、時計の針は止まったままです。
常磐線は開通しましたが、駅前に人影はありません。
駅前を歩いていると、置き去りで乗り主のいないSRを見つけました。
オーナーとの思い出だけがメーターに刻まれているのでしょうか。
看板が落ちていますが、冨沢酒造さんです。双葉町の日本酒、白富士を造っていましたが、避難の後、シアトルでの復活を目指しているとの事です。
避難解除も駅前周辺のみ。この町が人が暮らしていける場所になるまで、まだまだ時間がかかりそうです。
駅前から国道6号に出れば、また帰宅困難地域です。
警備の方もマスクだけ。大丈夫ですか?
この町に人が戻ってくるのは、まだまだ先の事でしょう。第一原発との距離の近さを考えれば、町民が戻って来るのは浪江町以上に難しいと思います。
朝の来ない夜は無いといいますが、この町の夜明けはまだまだ遠い先のようです。