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焚き火とウィスキーを巡る旅⑥

お酒の神様、バッカスが現れて、「一人でキャンプ。焚き火の前で、お前が一番旨いと思う酒は何かな?」と尋ねたら、私は何の酒を選ぶのだろうか。

バッカス。来ないのか。

静かだ。薪の弾ける音と風が木々葉を揺らす音しかしない。

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薪のはじける音

近くの草むらがカサカサと音を立てる。

バッカス?

ゆっくり出てきたのは一匹の灰色の猫。

今回のバッカスは、猫の姿でやって来たようだ。

バッカス」と声をかけると、猫は侵入者に不機嫌そうな顔を向けただけで、去って行った。

バッカスじゃなかった。

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猫の去ったあと。

第6回 今宵飲むウイスキーは『房総ウィスキー』

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房総

 ウィスキー房総は、千葉は久留里にある清酒清酒蔵、須藤本家の造るウィスキー。

須藤本家は、清酒業界の低迷に対応する為に焼酎の製造を始め、さらにウィスキー業界に参入。

先日、イオンでこのウィスキーを見つけて購入。

今回のチョイスにあたり、このキャンプ場に来る途中で須藤本家を訪問してきました。

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須藤本家

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店内風景

清酒がメイン。ウィスキーは、いま一つの扱い。

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扱いが寂しい

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工場

HPの商品紹介にも房総ウィスキーはありません。

まずは頂きましょう。

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頂きます

房総ウィスキー

産地  :日本・千葉 君津

タイプ :ブレンデッドウィスキー

製造者 : 須藤本家

   :シェリー樽由来の少し赤みの入った琥珀

香り  :スモーキーはなく、グレーンからの甘い香り。

味わい :切れのある味わいでだが熟成感はない。

余韻  :余韻は短く、尖ったアルコール感。

ネットで調べると3年熟成させた自社製モルトウイスキーと輸入グレンウイスキーブレンデッドウイスキー

これが日本の酒税法の問題です。

房総はまだモルトが自社製だから良いですが、輸入モルトとグレーンをブレンドしても国内でブレンドすれば日本産。

和風な名前を作れば、外国人も日本人も、土産で買って帰ります。

酒税法はその名の通り税金を取る為の法律で、品質保全の目的はありません。

今年の2月に日本洋酒酒造組合がジャパニーズウィスキーの表示に関する基準を定めました。

麦芽の使用・国内の水での仕込み。

②国内での蒸溜。

③3年以上の木樽での貯蔵

スコッチの法定義に準じているが、法律ではなく、あくまでも組合の加盟社の自主基準。加盟しなければ拘束されません。

焚き火を眺めながら考えます。

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焚き火を眺めて

バッカスが来なかった理由。

千葉だから地元のウィスキー。

安易な選択に怒って今回は来なかったのだと思います。

バッカス。俺が悪かった。

続く