google-site-verification: google2ec8973bd812513f.html

焚き火とウィスキーを巡る旅⑬

お酒の神様、バッカスが現れて、「一人でキャンプ。焚き火の前で、お前が一番旨いと思う酒は何かな?」と尋ねたら、私は何の酒を選ぶのだろうか。

■BBQの国に行こう

庭でウィスキーを飲んでいる。

焚き火でなくても来る事が分かったので、とりあえずランタン。

LEDでも来るんじゃないかな?と思ったけれど、気を使ってオイルランタン。

f:id:osamu-ok:20210705224037j:plain

ランランの灯り

『迎え火なら、茄子に箸で足とか付けるんじゃないのか。』

早いな。

『先祖じゃないだろ。そもそも、まだお盆じゃないし』

ふっふっと笑い声。

『雨だと思ってDAYキャンプにしたのに、日曜が晴れで、機嫌が悪いな。』

『晴れじゃないよ。曇り。それに午後は雨だった。』

神様と話すには、次元の低い会話。

『旨そうなものを食べているな。』

『貰い物。子供に訊いたら、冷凍したらパリパリで美味しい。って。本当に冷凍が旨い。』

f:id:osamu-ok:20210705224825j:plain

わさびのり太

『一つ頂いていいかな?』

袋から出して、前に差し出すと、消えた。

f:id:osamu-ok:20210705224906j:plain

消えた

『旨い。初めての味じゃ。少し辛い。』

山葵だよ。

『次はアメリカで探すのか』いきなりバッカスが本題に入った。

『何で分かった。?』

ジャパンミートで、お前の前にいた帽子を被った男が、わしじゃ。あの時、メキシコ産、アメリカ産の肉があったのに、お前は迷わずアメリカ産を選んだ。』

写真を見ると、かごもカートも持っていない帽子の男。

f:id:osamu-ok:20210702224902j:plain

帽子の男性

『そしてケンタッキー・フライド・チキンを買った。お前の前にいた少年がわしじゃ』

中々オーダーが決まらない男の子がいた。

ああ、坊主頭で、白いランニングシャツ

アメリカンビーフケンタッキーフライドチキン。これはバーボンで決まりじゃ。』

当たっていますが、何か、感動がない。

そもそも、何で俺の周りをウロウロしているの? 

 第13回今宵飲むウイスキーは、『メーカーズマーク」

f:id:osamu-ok:20210705225156j:plain

メーカーズマーク

 

メーカーズマーク蒸留所。ケンタッキー州のバーボンの蒸溜所の中で最小。

手作りにこだわったクラフトバーボン。

f:id:osamu-ok:20210705230708p:plain

メーカーズマーク蒸溜所

バーボンの定義の中では、原材料は、トウモロコシを51%以上使う必要がある。

それ以外の原料は、ライ麦。大麦麦芽を使用。

メーカーズマークは、ライ麦の代わりに冬小麦を使用する事で、柔らかな、まろやかな口当たりを生み出している。

そして6年から7年のバーボンとしては長期の熟成。

またメーカーズマークのパッケージの特徴は、赤い封蝋。

今でも1本1本、手作業で風をして、同じ物は2本とない。

f:id:osamu-ok:20210705232021p:plain

封蠟

★写真はサントリーのHPからお借りしました。

 

メーカーズマーク

産地  :アメリカ・ケンタッキー州

タイプ :ケンタッキーストレートバーボン

製造者 :ビーム・サントリー

では早速頂きます。

 色   :琥珀

少し水を足す。

香り  :甘く。バニラ、はちみつの香り。少しオレンジの香り。

味わい :柔らかく、上品。荒々しい味わいのバーボンの中では女性的とも言える。  

余韻  :余韻は大きな山の後、優しく続き、ふと消える。 

湖のほとりを男女が歩いている。小さな白い花が湖の周りに咲いている。

二人は何かを話あっている。夢。家族のこれからの希望。

湖の湧き水はあくまでも透明で、鏡のように蒸留所の周りの緑を映している。

 

『どうじゃ、アメリカの酒は、焚き火に合う酒かな?』

バッカスの声に意識が戻った。

 

『BBQの国だからね。可能性はある。」

 

アメリカンウイスキー。どう探すか、だね。

 

最後までお読み頂き、有難うございました。