お酒の神様、バッカスが現れて、「一人でキャンプ。焚き火の前で、お前が一番旨いと思う酒は何かな?」と尋ねたら、私は何の酒を選ぶのだろうか。
■ワニと七面鳥の戦い
木々の枝がゆれる音に鳥の鳴き声。
いくつの種類の鳥が鳴いているんだろう。
そろそろウィスキーの時間の始まり。
バッカスが来ない。
焚き火を見ながら待つ。
「今日は来ないのかな?」
オーナーの許可もあり、木々のすきまから月を眺めながら野ション。
「野ションは気持ちいいかな?」背後からのバッカスの声
「うわっ。手に付いた。」
振り返るも姿がない。
「ここじゃ。」下の方から聞こえた声に下をむくと、グレーの猫。
今日の料理から、「羊男」の姿で現れるかと思っていたが、バッカスもそこまで悪趣味じゃないらしい。
「乗りうつる羊を探したんじゃが、このキャンプ場は、馬か猫しかおらんな。」
やる気だったんかい!
「今宵の酒は決まったかな?」
第16回今宵飲むウィスキーは、『ワイルドターキー8年』
お酒のバイブルともいえる漫画。BARレモンハート。その第1巻に登場するワイルドターキー8年。
ウィスキーとしては山崎に次ぐ2番目。
ワイルドターキー8年
ワイルドターキーは、アリゲーターチャーと呼ばれる、まるでワニの背中のような状態になるまで内側を焼いた樽に貯蔵されます。
色 :濃い琥珀色香り :強くチャーした樽由来のバニラ香。キャラメルのような香り。
味わい :厚みのある味わい。バニラ、キャラメルの他にオレンジのような味わい。
余韻 :複雑な香りの最後に原料由来の穀物の香りが抜けます。
男たちがいる。
気の合う仲間たち。ハンティングの後の熱がまだ冷めないようだ。
さて自慢の酒を振舞おう。特別な酒だ。
熱いハートの男達にぴったりの酒だ。
まだ薪はある。
ゆっくりとこの酒を味わおう。
ゆっくりとこの酒を味わおう。