google-site-verification: google2ec8973bd812513f.html

焚き火とウィスキーを巡る旅㉕

お酒の神様、バッカスが現れて、「一人でキャンプ。焚き火の前で、お前が一番旨いと思う酒は何かな?」と尋ねたら、私は何の酒を選ぶのだろうか。

■国王献上の酒は出荷終了

波を音を聴きながらオイルランプの炎をながめる。

冬の海辺のキャンプも悪くない。

f:id:osamu-ok:20220205222728j:plain

波の音

房総でこんなに満天の星が見れるなどと、想像もしていなかった。

冬のせいだろうか。

f:id:osamu-ok:20220205222818j:plain

満天の夜空

焚き火の炎が揺らぎだした。バッカスだ。

f:id:osamu-ok:20220205222924j:plain

焚き火が揺らぐ

電灯の下に1匹の動物。犬?いや昼間の黒いヤギだ。

でも姿はすぐに見えなくなった。バッカスじゃないのか。

f:id:osamu-ok:20220205223014j:plain

黒いやぎ

「軍幕か。歳をとっているんだから、楽なキャンプをした方がよいぞ。」

ところでバッカスはいくつなのだろう。

ギリシャ神話なら若くても最低3,500歳ぐらいだろうか。

それなら私はまだ小僧だ。

「今宵のウイスキーは、決まったかな。」

第25回今宵飲むウィスキーは『クラウンローヤル』

f:id:osamu-ok:20220205214504j:plain

立派な袋に入っている

f:id:osamu-ok:20220205214534j:plain

中は王冠をモチーフにしたボトル

『クラウン ローヤル』は、1939年、イギリス国王として始めてカナダを訪問したジョージ6世へ献上する為に生み出されたウィスキー。
国王にふさわしいお酒をと、味わいは、600種ものブレンドを試作し、軽快な口当たりでまろやか。ボトルは、国王の王冠からヒントを得たとされる優美な形で、それは王室調の紫のオペラバックにおさめられました。※ラ・サール蒸留所は最初調合を行った。

プレミアムカナディアンウィスキーの代表。

では頂きます。

f:id:osamu-ok:20220205215152j:plain

頂きます

産地 :カナダ マニトバ州

蒸留所:ギムリ蒸留所 別名 クラウンローヤル蒸留所

製造者:デイアジオ社

色  :琥珀

香り :大麦の甘い香りとライ麦のスパイシーさ。

    オークとバニラの香り。

味わい:なめらかなスムーズな口当たり。少しオレンジの皮の苦味。

余韻 :軽やかな心地よい余韻。

国王献上のウィスキーという事でもっと重厚な味わいを予想していましたが、マイルドでスムーズ。

「違う。こんな味じゃない。」男は言った。

「スコッチの真似じゃない。国王には、このカナダを感じてもらうんだ。カナダの風土を表現した味わいのウィスキー。それが献上するにふさわしい酒だ。」

旨い。この酒がネットで送料込みで3,000円以下で買える。

でも輸入元(キリン社)のHPでは、21年4月で出荷終了の告知。

もう市中の在庫か、並行輸入でしか飲めない。残念。

「始まりがあれば終わりがある。それは人も酒も同じじゃ。」

いま一つ重みのない言葉を残して、バッカスは消えた。

続く。