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焚き火とウィスキーを巡る旅㉙

お酒の神様、バッカスが現れて、「一人でキャンプ。焚き火の前で、お前が一番旨いと思う酒は何かな?」と尋ねたら、私は何の酒を選ぶのだろうか。

■インド。ウィスキーの最大消費国。

下を見れは焚き火。見上げれば夜桜。いい夜だ。

炎の色が変わる。バッカスが来た。

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炎の色が変わる

夜桜を仰ぎ見る。

桜の木には、精霊が宿るというが、この桜は古木ではなさそうだ。

何の変化もない。気のせいか。

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桜の古木に精霊が宿る

トイレに行って戻ってくるとキャンプ場の入口の埴輪が光っている。

『わしはここじゃ。そもそも神だ。精霊じゃない。』

少し怖い。

『早く光を消した方がいいですよ。子供達もいるし、見たら泣きますよ。』

『大丈夫。光って見えるのは、お前にだけじゃ。埴輪に話かけている変なおやじと、お前が笑われる。』

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埴輪が光る

「ところで、今宵の酒は決まったかな?」

●第29回今宵飲むウィスキーは『ポール・ジョン ニルヴァーナ

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ポール・ジョン ニルヴァーナ

瓶は普通な感じですが、カートンはインド感満載。

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インドです

ウィスキーの国別消費量では、圧倒的にインドがNO1。

世界の約半分近い量のウィスキーがインドで消費されています。

世界のウィスキーの生産ランキングでも、ベスト10中でインドのウィスキーは7品。

NO1のマクドウェルズの生産量は3070万ケース。日本で一番売れている角瓶は18位で520万ケースですので、マクドウェルズは約6倍。

ブレンデッドウィスキーの多いインドで、ポール・ジョン ニルヴァーナは、モルトウィスキー。

ポール・ジョン社は1992年創業でインドで第4位の酒類メーカー。

生産量で世界7位のオリジナルチョイスが主力商品だが、世界に通用するウィスキーをという思いで造ったのがニルヴァーナ

仏教用語で永遠の平和,最高の喜びの意味。

では頂きます。

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頂きます

生産地:インド ゴア

製造者:ポール・ジョン社

色  :薄い黄金色

香り :少しスモーキーなピート香。バナナのようなフルーティさ。

味わい:オイリーで少し塩味を感じる味わい。

    軽くスムーズ、バニラのニュアンスもある。

余韻 :余韻が薄く長く続き、海の香りを感じる。

どこまでも続く白浜。海辺で遊ぶ子供達の声。

ヤシの林を抜けた風は、甘い香りを含んでいる。

心安らかなひと時、これが平和の喜びだろうか。

永遠に続いて欲しい最高の喜び。

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夜は更けて夜は

 

「どうじゃ、世界のウィスキーの勢力図も変わっておるじゃろ。」

バッカスの声がすると風が吹き、桜の花びらが舞った。

続く。