お酒の神様、バッカスが現れて、「一人でキャンプ。焚き火の前で、お前が一番旨いと思う酒は何かな?」と尋ねたら、私は何の酒を選ぶのだろうか。
■夜風に誘われ、風香る。
キャンプ用品を入れている物入を整理。
小物入れ用にワインの木箱を購入しました。
特級畑のシャトーマルゴーを選択。
飲んだことないけど。(笑)
1回しか使ってないとか、買っただけでデビューしていないグッズがあり心が痛い。
反省。
夜、いい風が吹いていたので庭先でウィスキーを飲むことに。
最近はオイルランタンばかりだったので、ガスランタンLEDランタンの灯りをつまみにします。
第9回今宵飲むウイスキーは、『サントリーシングルグレーンウィスキー知多』
知多はウィスキーでは珍しいシングルグレーンウィスキー。
(注)国内ではサントリーの他、キリン・ニッカも出しています。
大麦を原料に単式蒸溜器でつくるモルトウィスキー。
とうもろこしを主原料に連続式蒸留器でつくるグレーンウィスキー。
ウィスキーの多くは、モルトとグレーンをブレンドしたブレンデッドで、あとはモルトウィスキー。
グレーンウィスキーは、個性の強いモルトを飲みやすくするように使われているウィスキーのバイプレーヤー。
昨今バイプレーヤーが注目されているので、シングルグレーンもありかも。
知多蒸留所はサントリーの角瓶や響などのブレンデッドウィスキー用のグレーンウィスキーを生産しています。
連続式蒸留器なので、工場・プラントといった様子。
知多を発売した後、サングレイン(株)→知多蒸留所(株)に社名変更。
ブランディングですね。
さて頂きましょう。自宅なので、最初はティスティンググラスで。
シングルグレーンウィスキー知多
産地 :日本・知多蒸留所
タイプ :シングルグレーンウィスキー
製造者 :サントリースピリッツ株式会社
色 :明るい黄金色
香り :甘く軽やか。
小さな花のような草のような香り。
熟成感は少ない。
味わい :クリアで清涼感。グレーン独特の甘さ。
余韻 :短くすっきり。
季節は春から初夏に移ろうとしている。
青空のもと、広がるとうもろこし畑の小径を歩いている。
足元には小さな白い花。
一陣の風。
あっ。今、風が香った。
「今宵の酒はどうだったかな?」
バッカスの声。
ランタンは回収したのに、木の後ろが灯っている。
おいおい、今日は焚き火はないし、我が家に訪問頂くなら、玄関から来てほしかった。
そもそもなんで私の家を知っているの?
まあいい。
「キャンプにこの軽さは違うような気がする。」
私の答えにYESかNOなのか分からないが、灯りが消えた。
続く