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焚き火とウィスキーを巡る旅⑲

お酒の神様、バッカスが現れて、「一人でキャンプ。焚き火の前で、お前が一番旨いと思う酒は何かな?」と尋ねたら、私は何の酒を選ぶのだろうか。

■多分、分かっている事を確認

一束じゃ足りないけど、2束では多い。

少なければ不安で、多ければ残るのが不満。

焚き火ですら思い通りにならないのに、いわんや人生をや。

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薪が多い

夏のキャンプは暑さを憂い、冬のキャンプは寒さを嘆く。

人間は難しい。

でもおやじは文句を言いながら、でも1年中キャンプ。(笑)

11月に入り、夜になると冷え込むようになりました。

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気温が下がって

焚き火を見つめながら、そろそろウィスキータイム。

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焚き火を眺めて

携帯が鳴る。非通知表示。

「キャンプし放題か。欲張りじゃな。足るを知れ。」

バッカスの声。

公衆電話?違う、あの電波塔にアクセスしているのだ。

闇に浮かぶ電波塔

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電波塔

「なんでわざわざ携帯にかけるの?直接言えばいいでしょ」

生き物じゃなくても操れるものじゃの。まあ、神だから当然か」

自慢か、実験か?

「今宵の酒は決まったのか?」

第19回今宵飲むウィスキーは、『コーンウィスキー プラット ヴァレー』

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プラット ヴァレー

アメリカンウィスキーの原料の定義の中で、バーボンでは、原材料は、トウモロコシを51%以上使う必要がある。

コーンウィスキーは、原料にトウモロコシを80%以上使用。

「古樽か、内側を焦がしていないオークの新樽」で熟成。

熟成の年数規定はない。

バーボンとの一番大きな違いは、樽のチャー(焦がし)

プラット ヴァレー

産地  :アメリカ・ミズリー州

タイプ :コーンウィスキー

製造者 :プラット・ヴァレー

色   :淡い黄金色

香り  :穀物由来の甘い香りとアルコール感。

味わい :ドライでキレのある軽やかな味わいと穀物由来の甘さ。
余韻  :余韻は短く、ほのかに柑橘系の香りが抜けていく。

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ドライな味わい
この荒々しさと甘さはなんだ。
若々しい青年。
ジェームスディーンのような、はにかんだ笑顔。
これは始まりなのか、終わりなのか。
単純な中の複雑。

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焦げる炎

「どうじゃ。違うのだろう。違うと思って選んだのだろう。」

「確かに、チャーによる味わいが、焚き火に合う。それを確かめる為に選んだと思う。」

「じゃあ、次はどうするつもりじゃ?」

バーボン。焚き火との相性はいい。

                               続く。