お酒の神様、バッカスが現れて、「一人でキャンプ。焚き火の前で、お前が一番旨いと思う酒は何かな?」と尋ねたら、私は何の酒を選ぶのだろうか。
■多分、分かっている事を確認
一束じゃ足りないけど、2束では多い。
少なければ不安で、多ければ残るのが不満。
焚き火ですら思い通りにならないのに、いわんや人生をや。
夏のキャンプは暑さを憂い、冬のキャンプは寒さを嘆く。
人間は難しい。
でもおやじは文句を言いながら、でも1年中キャンプ。(笑)
11月に入り、夜になると冷え込むようになりました。
焚き火を見つめながら、そろそろウィスキータイム。
携帯が鳴る。非通知表示。
「キャンプし放題か。欲張りじゃな。足るを知れ。」
バッカスの声。
公衆電話?違う、あの電波塔にアクセスしているのだ。
闇に浮かぶ電波塔
「なんでわざわざ携帯にかけるの?直接言えばいいでしょ」
「生き物じゃなくても操れるものじゃの。まあ、神だから当然か」
自慢か、実験か?
「今宵の酒は決まったのか?」
第19回今宵飲むウィスキーは、『コーンウィスキー プラット ヴァレー』
アメリカンウィスキーの原料の定義の中で、バーボンでは、原材料は、トウモロコシを51%以上使う必要がある。
コーンウィスキーは、原料にトウモロコシを80%以上使用。
「古樽か、内側を焦がしていないオークの新樽」で熟成。
熟成の年数規定はない。
バーボンとの一番大きな違いは、樽のチャー(焦がし)
プラット ヴァレー
産地 :アメリカ・ミズリー州
タイプ :コーンウィスキー
製造者 :プラット・ヴァレー
色 :淡い黄金色
香り :穀物由来の甘い香りとアルコール感。
「どうじゃ。違うのだろう。違うと思って選んだのだろう。」
「確かに、チャーによる味わいが、焚き火に合う。それを確かめる為に選んだと思う。」
「じゃあ、次はどうするつもりじゃ?」
バーボン。焚き火との相性はいい。
続く。