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焚き火とウィスキーを巡る旅㊹

お酒の神様、バッカスが現れて、「一人でキャンプ。焚き火の前で、お前が一番旨いと思う酒は何かな?」と尋ねたら、私は何の酒を選ぶのだろうか。

■夜桜酒は、彷徨い酒

一人花見も夜桜は少し寂しい。

いつの間にやら、バッカスの存在は私のソロキャンプの一部になっていたようだ。

それじゃ、ソロキャンプじゃないな。声も出さずに笑う。

夜桜

バッカスの兆しを探しに夜のキャンプ場をうろついてみる。

あまり明るいところは嫌いか。

彷徨って

人気の多いメインエリアには、まず出てこないな。

一人を感じ

可能性が一番高いのは、『山羊小屋』。あの髭はバッカスだ。

きっと山羊が『ところで今宵の酒は決まったか?』と言うはずだ。

山羊小屋の壁の隙間からのぞき込むと、少し眠たそうに瞬きをして私を見つめた。

メッ。小さい鳴き声が口から洩れた。山羊は、山羊だ。

山羊小屋

さてウィスキータイムを始めよう。

ウィスキータイム

●第44回今宵飲むウィスキーは『ザッカリア ハリス』

今年の2月からイオンで販売されているケンタッキーストレートバーボン。

2019年の品評会では金賞を受賞しているらしい。

今宵のウィスキー

生産地:アメリカ ケンタッキー州

蒸留所:グレイモア蒸留所

製造者:サゼラック社

色  :明るい琥珀

香り :まろやかなキャラメルのような香りとプラムやオレンジのような香り

味わい:ボディ滑らかで厚みのある口当たり。

余韻 :ドライな余韻が続き、最後に樽香りが浮かぶ。

男が立っている。訊ねられた時に、そんな男がいる事は分かるが、顔が思い出せない。

そんな男だ。名前はたしか・・・顔もなく、名もない男だ。

注目はされない人生かも知れないが、男にはその男なりの人生があり、歴史がある。

焚き火

元々ソロキャンプだし。バッカスが勝手に現れただけだ。

淋しいじゃない。病気だっていうから少し心配していただけだ。

一人

自分自身も良い年なのに、赤ん坊の時に死んでしまった父親と飲んだら、こんな感じなのかな?と少し思っただけだ。

この焚き火が消えたら寝よう。

続く。